2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

展望台で会った女の子の話 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:44:10.911 ID:nlCrfqzx0
聞きたいやついたら話すわ

2 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:44:29.476 ID:SGCUwzkU0
きいてやるよ

3 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:44:46.945 ID:nlCrfqzx0
>>2
ありがとう
話す

4 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:44:58.510 ID:wO+taGMo0
ID変わりましたが転載は禁止です

5 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:45:02.799 ID:aAXJ6rWU0
どうやって聞けばいいの?

6 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:45:21.615 ID:42VVBbXWd
ついでに茅葺き屋根に埋もれてた女の子の話も頼むわ

7 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:46:35.554 ID:JsHkNP8Pd
書き溜めてから一気に投下してくれ
いちいち他のレスに反応しないでくれ

8 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:46:41.550 ID:r6kfbxkb0
ぼく赤ずきんがいい

9 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:47:02.634 ID:nlCrfqzx0
俺がまだ高校生の時だったかな
俺は毎朝5時半に起きてジョギングをしていたんだ
家の近くに小さな丘があってその丘のてっぺんにある展望台から街を見下ろすのが好きだった

10 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:47:13.241 ID:aAXJ6rWU0
ここから山梨県の観光地を教えるスレ

11 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:47:53.258 ID:ZH0o4EtZd
たった4行かよ

12 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:48:08.212 ID:QtLcA4Lk0
この後亡くなったんだよな

13 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:53:08.895 ID:nlCrfqzx0
高校2年の冬のある朝、まだ辺りが薄暗い時間に起きて俺はいつものように日課のジョギングに出かけたんだ
いつもの坂道を登って、適当に時間を潰したらすぐに帰るつもりだった
んで丘を登りきって、辺りが少し明るくなって来たなーなんて考えていたら、展望台に誰かがいるのが見えたんだ
白いダウンジャケットに大きめのジーパンを履いた小柄な女の子だった
展望台って言っても小さかったから俺が入るとその女の子はすぐに気づいた

14 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:53:49.769 ID:h4le69HD0
怪我した藤原竜也がいたんだな

15 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 00:59:16.621 ID:nlCrfqzx0
当時コミュ障気味の俺は「あ、どうも」なんて言ってすぐに退散しようとしたんだが、その女の子はいきなり「いつも走ってるんですか?」なんて言って来たんだ
その時はっきりとその女の子の顔を見たんだが、若干中学生くらいの幼い顔つきの白い肌をした可愛らしい女の子だった

俺「えっと、まあ…一応」
女の子「へー!そうなんですか!ここら辺に住んでいるんですか?」
俺「は…はい、そう…ですね」

みたいにキョドりながら俺と女の子はちょっとだけ会話をした

16 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:06:11.723 ID:xwYBCfUdd
遅くね?

17 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:06:40.229 ID:nlCrfqzx0
その日は適当に話を切り上げてさっさと帰ってしまったんだが、次の日も女の子は同じように展望台に座っていた
その女の子は俺を見るなり、楽しそうに俺に質問をしては「へー!」とか「そうなんですか!」なんて相槌を打ってた
最近の子は知らん人とでも抵抗なく喋るんだなーなんて思っていたんだけど、そのうち質問することも無くなったのか急に女の子はおとなしくなった
というか頑張って話題を出そうとしていたようで、キョロキョロ周りを見ながら「あー…」とか言っていた

18 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:12:52.957 ID:nlCrfqzx0
俺は何を思ったかその女の子に話しかけた
内容は女の子と同じように質問をした
名前とか、毎朝来てるのかとか
色々質問して分かったことは「毎朝来てるわけではなく曜日を決めて来ている」ってことと「走りに来ているわけではない」ってこと
後者がその時はよくわからなかったんだが、何より1番驚いたのが、俺と1つ違いの高校一年生だったことだ
低身長の俺が言えたことでは無いんだがその女の子は本当に小柄で下手すれば小学生と言ってもギリギリ通用するかもしれないくらいだった

19 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:14:07.496 ID:iHjvVdrBd
セックスまでスキップして

20 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:19:29.173 ID:nlCrfqzx0
その後もその女の子とは、決まった曜日に顔を合わせては色々と喋るようになったんだ
って言ってもほとんど彼女が喋ってるようなもので俺はその話を聞いてるくらいだった
彼女の話のほとんどは最近読んだ本の話で、ジャンル問わず多種多様の本を読んでいる彼女の話は聞いててすごく楽しかった
俺自身本はあまり読んでなかったんだけどそれでも楽しめたんだから彼女は本当に話が上手かったんだろう

21 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:19:54.927 ID:nlCrfqzx0
>>19
すまん無いぞ

22 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:30:44.939 ID:nlCrfqzx0
彼女と会ってから一ヶ月くらいした頃、俺が展望台に着くやいなや彼女がチケットを渡して来た
それはディズニーランドのチケットだった
「今度一緒に行こうよ」なんて彼女が言って来たんだが、当時俺はディズニーランドに行ったことが無かったからそれがどういう場所かなんて知らなくて、ただめちゃくちゃ人が多いってことぐらいしか知らなかったから正直不安で行きたくは無かったんだ
でも彼女は「絶対楽しいから!」なんて言って俺を期待の眼差しで見てくるから仕方なく承諾した

23 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:35:14.305 ID:vd1bcWVw0
アマガミスレ

24 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:38:57.424 ID:nlCrfqzx0
ディズニーランドに行ったのはその週の日曜日だった
開園時間はとっくに過ぎてるはずなのに門の前に人がごった返していたのは本当にビビったんだが、それでも彼女は「早く行こう!」って俺の手を引っ張った
ディズニーランドの雰囲気は嫌いでは無いんだが人混みが本当にダメで、入って一時間で俺は
若干酔っていた

25 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:46:05.606 ID:nlCrfqzx0
そこに追い打ちをかけたのが「プーさんのハニーハント」
あの甘い匂いと前後左右の揺れで完全にダウンしてしまい、俺はベンチで休むことにした

俺「ごめん…俺こういう乗り物無理だ…」
女の子「大丈夫?なんか飲み物買ってこようか?」
俺「いや、大丈夫、お茶持ってるから…」
女の子「そっか、私も激しい乗り物とかダメなんだけど、これで酔う人は初めて見たw」
俺「…すまん」
女の子「いやいや!責めてるんじゃないよ!」

その後も彼女は俺の心配をしてくれて、俺がまともに動けるようになった時にはもう昼になってた

26 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:54:35.167 ID:nlCrfqzx0
適当に昼飯を済ませて、俺と彼女はまたパーク内を歩いた
相変わらず人は多くてまた酔わないようにって俺は気を張っていた
結局その後、特に目立ったことは起きずに日が暮れるまで俺と彼女はディズニーランドで遊んでた
確かに楽しくはあったんだが、その日の帰りの電車で寝ている彼女が俺の肩に寄りかかって来たのが1番良い思い出だな
彼女と駅で別れてから、自転車で家まで帰る頃にはもう9:00くらいになっていた
親に「夕飯までには帰る」って言ってたからその日はこっ酷く叱られた

27 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:56:53.616 ID:UdCS7eaQp
日が暮れてるのに9:00に帰ってるという事は
大事なところを書き忘れているようだな

28 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 01:59:46.827 ID:nlCrfqzx0
翌日の月曜日は彼女が来ない曜日だったから割愛
次の日の火曜日、俺は彼女に会うために走っていた
もうこの時には景色なんでどうでもよくなってて、ただ彼女に会いたいがために展望台に行っていた
でも、いつもあるはずの彼女の姿はその日はどこにも無かった
おかしいなぁ、なんて思って展望台の椅子に座って彼女を待っていたんだけど、一向に彼女が来る気配はなくて
一時間くらい待っても来なくて俺は学校を遅刻した

29 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:01:23.297 ID:nlCrfqzx0
>>27
冬で日没が早かったから大体6:00くらいには帰ったよ
そこから電車と自転車で三時間くらいかかった

30 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:03:03.444 ID:UdCS7eaQp
>>29
そういう事じゃないんだが....

31 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:05:28.675 ID:nlCrfqzx0
一応電話もメールもしてみたんだけど彼女からの返信は一切帰って来なかった
どうしたんだろうかと心配になったけど彼女の住所なんて知らないからどうすることも出来なくて
ただ俺は毎朝展望台で彼女を待っていた

32 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:06:34.897 ID:nlCrfqzx0
>>30
すまない、特筆するようなイベントは起こらなかったんだ

33 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:15:11.878 ID:5HrO4Xood
はよ

34 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:18:57.531 ID:nlCrfqzx0
彼女が来るはずの曜日には少し早く家を出て、ほとんど夜だろって暗さの中俺は展望台で彼女を待っていた
でも彼女は来なかった
結局その週は彼女に会えなくて、ディズニーランドに行ってから一週間、なんの音沙汰もないまま日曜日が来てしまった
もう会えないのだろうか、なんて考えていたら昼前くらいに俺の携帯が鳴り出した
すぐに応答ボタンを押して携帯を耳に当てると「も…しもし…」というか細い彼女の声が聞こえて来た
「もしもし!どうした!?何かあったのか!?」なんて俺は声を荒げた
すると彼女は小さい声で「ごめんね、連絡取れなくて、電話もメールもしてくれてたみたいだし」なんて言った

俺「別に良いよそれくらい、それより大丈夫なのか?何かあったんじゃ…?」
女の子「……」
俺「もしもし?本当に大丈夫?」
女の子「あ…うん。今は大丈夫」
俺「今はって…何か…あったの…?」
女の子「えっと…今ね、病院にいるんだ」

彼女は淡々とそう言った
俺はすぐには理解出来なかった

35 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:23:40.298 ID:V8EPb8+t0
俺はすぐに理解できた!


アフィだ!!

36 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:27:48.258 ID:nlCrfqzx0
その後彼女から聞いて分かったんだが、彼女は重度の喘息持ちらしくて、中学時代はそれでも入退院を繰り返してたそうだ
高校に上がってからは少しは良くなったらしくてリハビリのために朝早く起きては親に外に出してもらっていたらしい
その彼女があの展望台を知ったのがちょうど一ヶ月前で、親に車で近くまで送ってもらい、少しだけ歩くようになったんだと
そしてこの一週間連絡が取れなかったのは、俺とディズニーランドに行った次の日に、疲れが一気に出たのか彼女は倒れたらしい
すぐに病院に運ばれて、その日のうちに目を覚ましたんだが携帯は家に置きっぱなしで何より画面を見る元気なんてなかっただろうからこの日まで連絡が取れなかったそうだ

37 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:30:38.478 ID:FFtvCI/U0
かまわんつづけろ

38 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:33:54.941 ID:nlCrfqzx0
俺は病院の名前を教えてもらって、すぐに駆けつけた
家から車で20分くらいの割と大きな病院だったから名前さえ知れれば場所はすぐに分かった
俺が病院について、受付に彼女の名前を言うとすんなり部屋番号を教えてくれた
俺が来ると話が通っていたのかは知らないが、俺は彼女の病室に向かった
番号を確認してノックをすると彼女とは違う少し大人びた声で「はい」と聞こえた
「失礼します」と俺が入ると、初老の綺麗な女性が彼女のベッドのそばに座っていた

39 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:39:43.497 ID:nlCrfqzx0
案の定その女性は彼女の母親だった

母親「えっと、あなたが俺君ね」
俺「えっ…あ…はい」
母親「いつもこの子がお世話になってます、ごめんなさいね電話の1つも入れられなくて」
俺「あ、い…いえ…」

俺が彼女の母親と話していると寝ていた彼女が身を起こしてこちらを見た
ただでさえ白い彼女の顔はより白くなっていて、少し痩せたように見えた
目もぐったりとしていて明らかに大丈夫そうではなかった

40 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:50:13.404 ID:nlCrfqzx0
彼女「あ、来てくれたんだ、ありがと」
俺「うん、それより具合悪かったら寝てて良いよ」
彼女「ごめんね、こんな格好で、電話もすぐ出来なかったし」

小さな声で彼女はそう言った
明らかに具合が悪そうな彼女は、それでも俺のことを気にかけてくれていた
彼女の母親も「あなたは、少し寝ていなさい。横になるだけでも良いから」と彼女に言った
彼女はその言葉に返事をすることなく、俺と目を合わせて申し訳なさそうに横になった
それを確認すると、彼女の母親は俺の方に振り向き座り直した
俺は彼女の母親と目が合うと「すいませんでした」と謝った

俺「すいません、俺彼女のこと知らなくて、先週の日曜日連れ回しちゃって…えっと…」
母親「え?ああ、良いのよ、そんな責任を感じなくて良いわ。それに、連れ回したのはこの子なんでしょ?」
俺「まぁ…そうですけど…」
母親「このこと仲良くしてくれて、ありがとね」

41 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:54:33.381 ID:vd1bcWVw0
見てるぞ

42 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:56:30.989 ID:nlCrfqzx0
母親「この子が自分で行きたいって言い出したんだから、あなたが引け目を感じることないじゃない」
俺「はぁ…、そう…なんですか」
母親「そうよ。わざわざお見舞いまで来てくれて、本当にありがとね」

彼女の母親は終始柔らかな口調で喋っていた
その後も俺は彼女の母親と少しばかり話してから病院をあとにした
彼女の母親が彼女がディズニーランドに行くのをすごく楽しみにしていたとか、そんな話をしているとベッドの彼女が「や…やめてよお母さん!」なんて言っていたのが可愛かったが、それでも彼女の弱っている姿は見ていられなかった

43 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:56:48.297 ID:nlCrfqzx0
>>41
ありがとう

44 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:57:17.774 ID:aAXJ6rWU0
細かく覚えすぎだろ

45 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:57:32.279 ID:x7gY4C7P0
文体がキモい

46 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 02:59:49.605 ID:Gn7v8O6kd
会話動作をやたら詳しく覚えてるとか
すげーなこいつ天才的記憶力だわ

47 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:03:30.912 ID:4/D1KqVSp
いろいろあって彼女は死にました
僕は彼女を思い出して展望台でオナニーをする毎日です

おしまい

48 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:03:44.646 ID:nlCrfqzx0
そして、次の週からその病院に通うのが俺の日課になった
毎日学校が終わると、帰宅部の俺はすぐに後者を出て病院に直行した
病室には彼女の母親がいる時もあればいない時もあって、その辺はまちまちだったが俺は朝話すことができない分を病室で話した
ただまた彼女にばかり話させるにもいかなかったので、病室で話すときはほとんど俺が喋っていた
学校で新しい色々な本を読み漁り、その話を彼女にした
この頃から俺は本を読むのが好きになったんだと思う
そんな風に話していると、日を増すごとに彼女の口数がだんだんと増えて行くことに気づいた
体調が良くなって来ているのかはわからないが、俺は嬉しかった

49 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:05:19.136 ID:nlCrfqzx0
>>46
彼女の母親との会話とかはこんなニュアンスだったな、って思い出してそれっぽく書いてるだけだよ
さすがに全部覚えているわけじゃ無い

50 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:12:03.789 ID:nlCrfqzx0
俺が彼女の病室に通い始めて二週間くらい経った頃だろうか
いつも病室の扉をノックすると小さな声で「はーい」と聞こえていたのだが、その日は何故か返事がなかった
聞こえていないのだろうか、そう思って俺はもう一度ノックをした
すると俺の携帯が振動した
画面には「新着メール 一件」と出ていて、開くと彼女からのメールが表示された
文面は「入らないで」の一言だけ
いきなりのことで俺は困惑した
彼女に嫌な思いをさせたことはなかっただろうし、理由がさっぱり分からなかった

51 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:23:47.055 ID:nlCrfqzx0
意を決して俺は病室の扉を開けた
すると、彼女はベッドの上で膝を抱えて泣いていた

女の子「なんで…入らないでって…言ったのに…」
俺「いきなりあんなこと言われても、何かあったんじゃないかって心配になるだろ」
女の子「……」

彼女は泣いたまま黙り込んでしまった
どうすることも出来ず俺は彼女の病室に立ち尽くしていた
すると彼女は静かに口を開いた

女の子「あのね…私、引っ越すことになったんだ」
俺「え…」
女の子「喘息の状態が悪いらしくって…だから東京のもっと大きな病院で診てもらえることになったんだけど…お医者さんが…最悪の場合は手術するかもしれない、って…」

52 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:29:46.186 ID:nlCrfqzx0
俺「そう…なんだ…」
女の子「私…怖くって…」
俺「…でも、最悪の…ケースなんだろ?それに、もっと大きな病院で診てもらえるなんて…良かった…じゃあないか」
女の子「違うの…」
俺「違う…?」
女の子「確かに、東京の病院に行けるのはありがたいし、手術が怖いっていうのも…本当なんだけど…」
俺「じゃあ…何がそんなに怖いんだ…?」
女の子「私…もう俺君に会えなくなるんじゃ無いかって…そう思うと怖くって…不安になって…」

53 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:38:13.091 ID:nlCrfqzx0
俺「……」
女の子「だから…こんな顔見せるぐらいなら…もう会わないで引っ越しちゃおうかなって…でも…やっぱり寂しいよ…」
俺「そんなこと…言わないでくれ…」
女の子「…そう…だよね。いきなりこんなこと言っても…俺君を困らせちゃうだけだもんね…ごめん…」
俺「違う、そうじゃない…。僕に会えなくなる…なんて言わないでよ。僕は、絶対君に会いに行く。君がどこにいても、絶対に」
女の子「俺…君…」

そう言うと、彼女はまたボロボロと泣き出してしまった
僕は彼女のそばへ駆け寄り、そっと彼女を抱きしめた
彼女は僕の背中へ手を回すと、弱々しく、だがしっかりと僕を掴んだ

54 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:48:19.105 ID:nlCrfqzx0
その後、彼女は家族と共に東京へ行った
俺は受験生になり、夏を過ぎる頃には朝のジョギングの習慣は無くなっていた
必死に勉強して、なんとか地元の大学に入った。
大学に入り、また朝のジョギングをするようになった俺は、ルートこそ変わったもののあの展望台には今でも毎日行っている
一年やそこらじゃあ、街の景色がガラッと変わることもなく、高校2年の頃に見ていたあの街並みを、俺は今でも見ている
ただ1つ、変わったことといえば、展望台で話す相手がいないことだ

55 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 03:58:56.714 ID:nlCrfqzx0
毎朝展望台に行き、街並みを見て、帰る
それが僕の日課だ
そして、家へ帰ると俺は一目散に風呂に入り、風呂から出ると、朝食のコーヒーの良い香りが僕を誘う
テーブルにつくと、タイミングを合わせたかのように俺の朝食が用意されている
「いただきます」
俺は静かに言う
「召し上がれ」
俺の向かいに座る彼女は、幸せそうな笑顔でそう言った

終わり

56 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 04:00:08.654 ID:nlCrfqzx0
見てるやつはいないと思うが一応ありがとう
おやすみ、俺はプリキュアが始まる時間まで寝る
じゃあの

57 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 04:42:11.000 ID:4/D1KqVSp
マジで見てるやついなくてワロタwwww

58 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 06:29:30.813 ID:yAexiLnHa
>>2 聞いてやれよwwwww

59 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2017/04/23(日) 08:20:26.038 ID:m8VC7qdb0
手術が失敗したけど受け入れられない1は想像上の彼女と朝食をとるという悲しいお話

20 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)